開催にあたって

廣部昌弘教育長

木更津みなとぐちアートプロジェクト
実行委員会会長

木更津市教育委員会教育長
廣部 昌弘

 木更津市は、令和4年度に市制80周年を迎え、100周年を見据えたまちづくりのスタートとなるよう多くの記念事業を予定しております。

 こうしたなか、市制施行80周年記念協賛事業として木更津みなとぐちアートプロジェクト2022ミナートを開催いたします。

本アートプロジェクトは、かつて物流・文化の拠点として栄えた「みなとまち木更津」の顔といえる、木更津駅西口(みなと口)から木更津港にかけての中心市街地から、アートにより新たな魅力を創出するためのイベントとして行います。

現代アートのアーティストたちが、「みなとまち木更津」の歴史や文化、地域資源に触れ、また、子供たちを中心に地域の人々とともに「考える・つくる・みせる」ことを学びながら、それぞれがアート作品とふれあうことで、文化・芸術的な価値を創造していくための教育・普及活動に資することとなります。

また、本アートプロジェクトを通じて、多くの方々に木更津らしさをイメージしたアート作品に触れていただくとともに、この機会に本市の歴史や自然、多彩な食文化も楽しんでいただければと存じます。

結びに、本プロジェクトの開催にあたり多大なご尽力を賜りました関係の皆様に深く感謝を申し上げるとともに、参加される皆様にとって実り多きものになりますことを、心から祈念申し上げ、挨拶といたします。

木更津ミナート|風戸重利

木更津みなとぐちアートプロジェクト
総合ディレクター

スリーシーファミリア株式会社 代表取締役
風戸 重利

 本企画は、木更津市の歴史・文化を基盤に新たに展開する、「考える・つくる・みせる」を実践するアートプロジェクトです。

 「木更津」は日本武尊の「きみさらず伝説」にあるというほど、歴史あるまちです。江戸時代には町人文化も流入し、歌舞伎「切られ与三郎」や木更津甚句が誕生し、木更津を全国的に有名にしました。さらに、日本橋に専用の船着き場「木更津河岸」があったほど、港町として栄え、今も昔も交通の要となっています。また、童謡「証城寺の狸ばやし」の舞台の地としても有名です。
 このような歴史あるまちで、木更津市は市制80周年を迎えます。その記念企画の一環として、「木更津みなとぐちアートプロジェクト2022」がはじまりました。プロジェクトの柱のひとつであるワークショップに参加する子どもたちは主に7~18歳です。20年後の「100周年」を迎える頃には、社会を担う30歳代となります。
そうした子どもたちに対して、現在進行形のアートができること。それは「文化の種まき」だとわたしは考えます。ワークショップ及び展示においては、選びぬかれた11人の現代アーティストとのコラボレーションのもと、子どもたちは、多種多様な生き方・価値観に出会います。そして、その出会いの中で、判断力・想像力を知らずしらずに身につけることでしょう。これが未来の世界を生き抜く力になるのです。
 この「出会い」を提供することこそ、私たちにとっての「種まき」となります。そして、こうした文化の種を継続的にまき続けることにより、本当の豊かさを感じるまちづくりを未来に提供します。まいた種が小さく芽吹き、立派な木々となる。それは、市民が輝く大きな森をつくるスタートになるでしょう。
 さらに、プロジェクトは、木更津市の持つ「みなとぐち」という開かれた特性を生かし、ワークショップを通して作られた作品と11作家の現代アート作品をともに展示することで、世界との交流が生まれると期待されます。
このように、このアートプロジェクトは、木更津というまちで「考える・つくる・みせる」を実践します。そして、この実践こそが、「開かれたみなとまち木更津で、未来を拓く」ことを成し遂げると確信しています。さあ、みなさんもご一緒しませんか。