出前ワークショップ
ガラスはキャンバス
クレヨンでガラスに大きな絵を描こう!

開催日:6月7日(火)
場所:清川中学校
アーティスト:関 直美
対象:清川中美術部生徒(部活動)
ARTWEEK展示場所:愛染院

生徒が毎日使用する昇降口のガラス戸と職員が使用する昇降口の窓に、美術部生徒が水で消すことができるクレヨンを使って大きな絵を描きます。

ワークショップレポート

7月13日、15日、市内の清川中学校で、木更津みなとぐちアートプロジェクト2022 ミナートによる夏休み前最後の出前ワークショップが開催されました。

参加する人全てが表現する側になるアートプロジェクト、今回は清川中学校の美術部約40名が、国内外で活躍するアーティスト関直美先生の指導のもと、「ガラスはキャンバス」というテーマでの作品制作に取り組みました。各学年と有志の生徒で計4つのグループに分かれての作品づくりです。

初日、美術室での関先生のオリエンテーションから始まり、各グループのリーダーがテーマをプレゼン。プロのアーティストを前に少し緊張しながらも真剣にプレゼンするリーダーと見守るメンバーたち。それを美術部記録係が本格的なカメラでしっかり記録。ミナート運営事務局から来たプロのカメラマンにもアドバイスを受けていました。映像の仕上がりが楽しみです。

まだ何も描かれていない窓ガラスに各グループが一斉に制作に取り掛かり、7月の湿気と大勢の熱気の中、各グループ内で計画したパートを素晴らしいチームワークで描いていきます。クレヨンを手で擦ったり伸ばしたり、ひたすら塗りまくって色を混ぜたり、手や顔もカラフルになりながら一丸となって制作する姿には、校長長先生や先生方、帰宅する生徒も思わず立ち止まって見入るほどでした。

関先生もみんなの熱意と面白い表現や色の出現に驚きと喜びながら一緒に制作。11月の展示のイメージをみんなと共有しながら、制作を進めていきました。

7月13、15の予定のワークショップでしたが、美術部の活動の一環で放課後の作業になるため塾などで参加できない場合もあり、中日(なかび)14日は生徒だけで自主的に作業を継続。

最終日に大雨の中、関先生が来てみると驚きの進展。各学年授業終了後、一目散にみんな自分の持ち場に就き仕上げに向かって全集中。

雨も豪雨に変わってきて予定より30分早くの終了でしたが、どのグループの作品も素晴らしい出来栄え。作り手としてまだやりたい気持ちもあったでしょうが、日を空けて冷静に見直すの、手を引くタイミングもアートの醍醐味です。制作後は学校にはしばらく消さずにおいてもらいますので、少し手を加えるグループもいるでしょう。

部員により記録用に撮影してくれた写真等を美術部顧問牧野先生とみんなでスライドの作品に仕上げ、関先生とコラボレーションとして11月に愛染院のご本堂でインスタレーションとして発表されますのでぜひご期待ください。

国内外で活躍するアーティストを講師に迎え、児童・生徒・市民とともに「考える・みせる・つくる」このワークショップは今後も市内約10校で開催され、アーティスト自身の作品とともに11月17日から12月4日まで、市内各所で展示されます。